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もしも、君を愛せたならば

第34章 離れられない

月末に旅行は迫っているのに
シンは電話にも出てくれなくて
バイトの先輩との過ちに
私は死ぬほど後悔した。


今年のクリスマスは
もう一緒に過ごせないかも、
そう思っていた23日の夕方、
シンから電話があった。


「亜矢悪い、無視して。

 バイトの後行くわ!」


それだけ言われて、
ほんの少し気持ちは救われた。

声も聴けないまま過ぎる時間は
ホントに辛かった。





何を言われてもいい、
私はそんな覚悟で
夜になるまでひたすら待った。



付き合って4回目のクリスマス。
シンと一緒に過ごしたい。

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