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もしも、君を愛せたならば

第7章 出会い

夫と出会ったのは
ちょうど10年前だ。

短大生だった私は
仲の良かった亜矢に誘われて
サークルの飲み会に顔を出した。

バイト前だった私は
一杯も飲むこともなく
適当に自己紹介した。

亜矢が言うには
私が目当ての男の子がいるらしい。
だけど、
完全に酔いつぶれてたその子に
私は興味すら湧かなかった。

〝夏帆!マジごめんね、
 あいつ、連れてこいなんて
 アタシに言っといて
 あのザマだもんねぇ~〟

〝いーよぉ、
 はじめっから期待してない(笑)
 さ!バイトあるし、帰るわ!〟

〝マジ?今から?
 どこまで行くのぉ?〟

〝M駅の方だけど〟

〝あ、じゃあ
 一緒に乗ってく?〟

???

乗るって、どこに?




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