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「・・・シン・・・


　・・・ゴメン。

　あたし、浮気した・・・」




俺は、思わず耳を疑う。




確か２週間前には
月末に旅行に行くって浮かれてて

いつもと同じように
木曜には家に来て
いつもと変わらない亜矢だった。


俺は目の奥のあたりが
カーッと熱くなって
今にも問い詰めたい気持ちを
押し殺すように黙った。




「いつ？」





俺の低い声に
亜矢は俯いたまま答える。



「・・・先週の・・・

　木曜・・・」




「・・・誰だよ相手・・・」





「・・・バイトの・・・

　先輩・・・」





俺は
思いもよらない亜矢からの告白に
言葉を失った。



凍るような夜の公園に
沈黙は続いた。