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もしも、君を愛せたならば

第31章 俺の失敗

次の日、
俺のバイトが終わる頃、
亜矢がバイト先に来た。

俺は一瞬ドキっとしながらも
着替えてチャリに跨った。


「・・・乗る?」


俺がそう聞くと
亜矢は首を横に振った。



マズイ雰囲気・・・
な気がする。


なんで??




俺と亜矢は
無言で歩いた。

俺は焦って話題を作る。


「昨日誰とメシ行ったの?」


「クルーの先輩・・・」


「ゴメンな、電話・・・

 その・・・
 出らんなくて」


「・・・今までは
 飲んでても絶対出たのに?」


「あー・・・」



俺は、
露骨に会話につまづいて
亜矢の顔は曇った。

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