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もしも、君を愛せたならば

第30章 嘘

レイナはL字の手摺に
腰掛けるように座ると、
大きく息をしながら言った。


「・・・浮気・・・

 しちゃったねーッ??


 フフッ・・」



笑うレイナの隣に腰掛けて
俺は言った。



「浮気じゃねーよ。

 ただヤっただけ」



「・・・アタシの事、

 好きになんないの?」


「なんねーよ」



すると、レイナはまた笑った。



「じゃー好きになるまで
 ヤって?」


「何回ヤっても
 好きになんないけど?」


「もーッ!何それッ!!
 アタシ、ヤり損~?
 
 二度と誘ってあげなーい」


「いーよ誘わなくて」


「勿体無いオバケ出るよ~?」




レイナはカーディガンを羽織って
今まで一本も吸わなかった
タバコに火をつけると、
なぜかピースサインで個室を出た。


勝手なオンナ。










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