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もしも、君を愛せたならば

第29章 それぞれ

20歳になって暫くして
冬がやってきた。

何となく慌ただしくて
あちこちでクリスマスソングが
流れ始める。

私は、この雰囲気が
今まで好きになれなかったけど
今年は和也と一緒だと思うと
待ち遠しくなった。




去年のクリスマスは
和也は仕事で会えなかった。
付き合ったばかりで
わがままも言えなくて
私はバイトに行っていた。


ちょうどその頃、
ゼミの先生の紹介で
私は就職が決まった。

同じ頃、
亜矢は大学へ編入が決まって
私たちは二人は、
浮かれモードだった。


〝ねーねねね!!!
 ここどうかな?!

 良くない!?〟


〝あっ!ホントだ!!
 さっきのプランより安い!!〟


ちょうど、私と亜矢は
旅行の計画を立てていた。


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