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もしも、君を愛せたならば

第26章 亜矢のツレ

俺は、
店から出てきた亜矢に
パッシングする。

シンが言ってたとおり、
亜矢とは別に、
もう一人いた。

俺はまさか、
そのもう一人が
例のベッピンだとは
その時思いもしなかった。


〝夏帆!
 これあたしのアッシーだから、
 はい!遠慮なく行先言って~〟

亜矢が言う。

〝誰がアッシーだ、誰が!
 仕方なく来てやってんだろ!〟

俺はいつもの調子で、
後部座席に乗り込んだ亜矢に言う。

後ろを向いたついでに
「もう一人」に目をやった。


亜矢のツレなんか
キョーミ無いと思いきや
俺はドキッとした。


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