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もしも、君を愛せたならば

第25章 ナツの秘密

〝俺はダメなの?〟





〝えー?
 和也かぁー・・・
 
 和也はヤダなぁ・・・〟


ナツは笑って言った。


〝・・・んだよ、それ〟

〝だって、
 子供だもん〟

〝・・・あっそー〟

〝ゴメンねっ?〟


俺の顔を覗き込んで言った。


〝やめろって、
 それ。
 
 俺がフラれてるみてーじゃん〟


〝えぇ??
 フってんだけど!?〟


ナツは真顔で言う。



〝あーダメダメ、もーやめたッ!!
 これ以上俺をカッコ悪くすんなって!
 フラれるとかありえねーし!〟


〝ははっ!!!
 ありえないの!?
 じゃーアタシ、
 記念すべき一人目だね~♪
 シンが聞いたら笑うね~〟

〝うっせーよ。
 アイツにはぜってー言わねぇ〟



17の俺は、
あっけなくナツにフラれた。

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