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もしも、君を愛せたならば

第25章 ナツの秘密

俺とナツは
踏切を渡ってすぐの
公園のベンチに座った。


〝ゴメンね。
 
 ビックリしたでしょー?〟


ナツはちょっとだけ笑った。


〝や・・・別に俺は・・・。
 
 てゆーかお前、
 なんでそんな笑ってんの?〟


俺がそう言うと、

こっちを見るなり想い詰めたように

苦しそうな表情を見せた。






〝・・・だって・・・
 もう・・・
 

 ・・・笑うしかないじゃん〟





ナツは笑ったけど、
涙がこぼれた。


俺はそれ以上

何も言わなかった。

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