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もしも、君を愛せたならば

第22章 タクミ

次の日の朝、
亜矢に電話した。


〝亜矢~!!!聞いて!!!
 私、勝ったよ~タクミに!!〟

〝マジ?倒したの?
 どんなアイテム使ったの!?〟

〝それはヒミツっ♪
 でも、もー病んでないよ(笑)〟

〝マジ~?
 良かった~!!!
 今度誰か紹介するからッ!!〟

〝おーッ!〟


すっかり吹っ切れた様子の私に
亜矢も嬉しそうだった。



亜矢の後ろには
彼氏の声がしていた。

相変わらず、仲がいい。



〝なぁっ!!おい亜矢!!
 こいつショーカイしてやれよ!!〟


誰か「もう一人」いるらしい。


〝もーシン!!うっさい!!
 こんなヤツ、ダメダメダメっ!!!
 ありえない!!

 あ、ゴメンね夏帆!!
 何でもナイ!!〟


〝??じゃ~ねっ♪
 また明日ね~〟


電話を切った私は、
その「もう一人」と
出会って恋に落ちるなんて
その時は予想もしなかった。

そう、その後間もなく、
私は和也と出会うのだ。

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