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もしも、君を愛せたならば

第21章 同窓会

そのあと、
タクミのケータイはまた鳴った。

タクミは出ようとしない。

私は、マリに「ゴメンね」と
メールだけして電源を切った。



タクミはベッドから
起き上がろうとせず、
私を放さない。

すれ違いの気持ちを満たすように
何度も、何度もキスをした。

タクミはケータイの電源を切る。
それが、嬉しかった。




結局、朝が来るまで
一晩中一緒にいた。

タクミは、何度も、何度も、
私を抱いた。

その度に、私はイッて、
時間さえも忘れた。




私の頭の中は、
タクミで埋め尽くされた。



朝になってタクミは
バイトがあるからと支度した。

そして、当たり前のように
家の前まで送ってくれた。









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