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もしも、君を愛せたならば

第21章 同窓会

タクミは
静かに車を走らせる。

やっと、
信号で止まって、口を開いた。


〝なぁ、お前、
 何なの?
 
 お前が俺に、言ったんだろ?
 もういらない、って〟


〝・・・・。


 ・・・そうだよ〟


〝なのに、今さら何だよ。
 俺だってあの時謝っただろ?
 
 それでも
 一方的に拒否ったのは
 お前だろ!?〟



確かにそうだった。
ずっと一緒にいて、
好きって言われて
どこか天狗になってた。

いらないって言っても
また連絡すれば、
戻れるって思ってた。

でも、今思えば
都合良すぎな考えだ。

それくらい、
18歳の私は、子供だった。




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