テキストサイズ

もしも、君を愛せたならば

第20章 夏帆と亜矢の出会い

タクミは騒ぐのが好きだから
きっと来る、そう思って
私はすぐさま返信した。



件名:Re:久しぶりィ♪
本文:元気だよッ(*^_^*)
もう同窓会する年なのねッ。笑
いちおー、行くつもり!!
また、詳しい時間教えてッ。



タクミは、中学の時私に告ってきた。
その時は、好きとかどうとか、
あんまり分かってなくて、
3か月で別れようって言われた。

でも、納得いかなくって
また私から告って、結局は
短大に入る位までの間、
付き合ってた。



初めてのキスも、セックスも、
みんなタクミだった。

背が高くて、カッコ良くって
選んだ高校は別々だったけど、
タクミは行く先々でモテていた。

確かにカッコいい。
並んで歩くと、鼻が高かった。

優しくって好きだったけど
自分がモテる、と
自分で自覚している所は
好きになれなかった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ