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もしも、君を愛せたならば

第15章 はじめて

先輩のバイト先から
少し離れたところに
先輩の家はあった。

白い壁の可愛い家で、
庭は綺麗にガーデニングされていて
小人の置物なんかが、
花の間からこっちを覗いていた。

金髪の先輩とは
あまりに不釣り合いで
私は思わずふき出した。

〝んだよ〟

〝いや、だって、
 先輩のイメージが・・・〟

〝ちげーよ、
 これはオカンの趣味!!!
 俺じゃねぇし!!〟

わかってるよ・・・
そんな事・・・

そう言いながら
先輩は玄関の鍵を開ける。

ホントに誰もいないんだ。

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