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もしも、君を愛せたならば

第14章 亜矢の恋

〝なんだよ?
 折角来たのに、泣かねーの?〟




〝えっ・・や、あの・・・〟





私は、
先輩に話しかけられる度
ドキドキが増した。


今まで生きてきて
こんなにドキドキするのは
初めてかもしれない、
そう思った。


自分でも、
何を言うのか分からないまま
口が動く。


〝先輩、あたし・・・〟



〝何?〟



何を言うつもりか

自分でも分からなくって
言うのをやめた。



〝・・・何でもない・・・〟



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