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ガーディスト~続編~

第7章 視えない男(前編)

浅井の自宅までは、新幹線とレンタカーで移動する。
まずは地下鉄に乗り東京駅へ。
東京駅に着くと、新幹線の16番ホームに移動する。



祐司は浅井を気にしつつ、周りを警戒しながら歩いていた。
霊がどのような形で、いつ襲ってくるかわからないからだ。



16番ホームに停車している新幹線に乗り込むと、指定席の場所を確認する。
平日ということもあって、周りはビジネスマンが多かった。



「ここですね」



窓際に浅井を座らせ、その隣につばきを座らせる。



「えっ…あたしが隣でいいの?」



「…ああ。俺は後ろに座るから」



そう言うと祐司は、つばきの荷物を上の棚に乗せ、浅井の真後ろに座った。



「…すまないね、君まで巻き込んでしまって」



浅井が申し訳なさそうに言う。



「いえっ、あたしのことは気にしないでください!それよりも浅井さんのことはあたしたちが必ず守りますからっ!」



つばきは両手を握って、ファイティングポーズを取る。



「ああ、君たちがいてくれて本当に心強いよ」



浅井は穏やかな表情で笑った。


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