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第18章 校内散歩


「よかった、来てくれて」


 昨日と、一昨日と同じように耳元で囁かれる言葉に、悠理は下腹部が疼くような感覚を覚えた。

 ――ああ、私……。

 快楽へ飢えている自分の身体、たった三日でおかしくなってしまった自分の身体に、ひくりと口角が動く。

 ――知ってる、これ。

 脳内で快楽を催す麻薬でも分泌されているかのような、異常な興奮が喉元へとせりあがってくる。

 ――前にも、こんな。

 昨日や一昨日ではない、もっと昔に知ったその感覚。

 そう、それは確か。


『ユーリちゃん』


 文芽と初めて会ったときと、同じような――。

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