
俺はもう、
第3章 *宣戦布告..
「痛いの、かな・・・
やっぱり最初って。」
「知らん。
俺、女じゃねーし。」
「優はいっぱい経験してるでしょ?痛がる子とかいなかったの?」
「俺に近付いてくる奴なんて、処女のふりした尻軽しかいなかったし。ほんとの処女は知らない。」
「・・・・」
「多少は痛いんじゃん?全身を左右から引っ張られるような痛みって聞いたけど、その表現もよくわかんねぇし、まぁ血は出るだろーな。」
眉を下げ、今にも泣きそうな玲奈が運転する優の太ももに手を置き、ズボンをきゅっと掴んだ。
「なんだよ。」
「意地悪っ・・・」
「は?」
「どうしてビビらせるようなこと言うの。ひどい。」
「いやいや。
話ふったのそっちじゃん。」
「大丈夫とか言ってほしかったの。」
幼馴染というよりは、妹のような甘えを見せる玲奈は自分の可愛さに気付いてない。
もし、これが計算づくされた確信犯だとしたら最強の小悪魔になれる。
