
俺はもう、
第3章 *宣戦布告..
「ねぇ優、お腹空いたー!」
「確かに。何食いたい?」
「んー・・・・」
♪〜〜♪♪〜〜♪
「優のじゃない?」
「悪い。誰からか見てくんない?」
「えー」
優の運転で車に乗ってたら、ドリンクソケットの中で鳴り出した携帯電話。
文句を言いながらも携帯を手に取ると、一瞬無言になり優の方へと画面を突き出した。
「は?誰?」
「見て」
「見れねぇっつーの。」
左右を確認してハンドルを右にきった優。
「夢ちゃん。出なくていいの?」
「え、なんで。」
「遊びの誘いじゃない?行ってきていいよ。私ここからなら電車で帰れるし。」
「いや、行かねぇから。」
「なんでよ。彼女でしょ?」
「玲奈さ、「なんか水臭いなぁ。報告してくれないなんてさ。」
ぷいっと窓の方を向いて小さな溜め息をつく玲奈。
「まぁ私も河野くんとのこと秘密にしてたからお互い様か!」
てへっと笑って誤魔化した玲奈を横目で見た優。
