
俺はもう、
第3章 *宣戦布告..
「お前、どんだけ服持ってんだよ。」
「っ!?
ちょ、なに勝手に入ってきてんの!!!」
ドアの縁に腕組みしながら寄り掛かり、姿見で服を合わせる玲奈を冷たい視線で見つめた。
「遊びに行くたびにそんな時間かけてんの?」
「優がせっかちなの。
てか、着替えるんだから覗かないでよ!!」
「昨日も言ったけど、お前じゃ勃たないから。安心しろ。」
キッと優を睨んだ玲奈が、着替えようとしていたワンピースを握りしめて優に詰め寄った。
背の高い優を見上げて精一杯の目力で睨みつける。
「なんだよ。」
「河野くんは私で満足してくれるもん。優が反応してくれなくても私には関係ない!!」
玲奈の言葉に目を点にした優。
「優は夢ちゃんとしてればいいでしょ。
私だっていつか覚悟決めて河野くんとするんだから!!」
「玲奈「したらすぐ電話してやる!」
そこは競うところでなければ、威張るところでもない。
変な玲奈の敵対心に優の不安は大きくなった。
