
俺はもう、
第3章 *宣戦布告..
「うち寄ってく?」
「え、いいの?」
「母ちゃんが玲奈に会いたがってたし。」
「私もおばさまに会いたい!」
優のお母さんは本当に優しくて女神みたいな人。
美人で料理が上手くて、優のパパが熊さんみたいな人だから、小学生の時から優が美女と野獣だって言ってからかってた。
「ただいまー」
「お邪魔します!」
『・・・?
あら、え、玲、ちゃん・・・?』
「おばさま!!!」
リビングに入ると優のお母さんに抱きついた玲奈。
驚きながらも玲奈を抱きしめ返し、顔を見つめた。
『やだ、玲ちゃん!
美人さんになっちゃって全然わからなかった!
いつ戻ったの?』
「私は大学からこっちに戻ってきて、パパたちは半年後に戻ってきます。その時にご挨拶に伺おうと思ってたんですけど・・・」
『今はどこに住んでるの?大学に寮あるの?』
「この先のマンションです。
実家は一人で暮らすには広すぎて。」
『連絡くれれば、みんなが戻ってくるまでうちに泊めるのに!水くさいじゃない。」
話に花が咲いてしばらくすると、優がどこに行ってたのかリビングに入ってきた。
「今日、玲奈泊めていい?」
「え?」
『もちろん。ゆっくりしてって?』
突然のことにキョトンと固まった。
