
俺はもう、
第3章 *宣戦布告..
「ったく、なんなのアイツ。
自分は夢ちゃんと付き合ってるくせに!」
マンションの入口でオートロックを解除しようと、カバンの中に手を突っ込み手探りで鍵を探す。
「・・・あれ?」
そういえば、優と別れるまで手に持ってて・・・
「えーまさか・・・」
優にキスされた驚きで落としちゃった?
最悪・・・・。
来た道を戻ろうとマンションを出て、地面を注意深く見て歩く。
気付けば、あっという間に実家の前に着いて数m先には見覚えのあるものが地面に塊として転がっていた。
「あった!」
その塊に駆け寄り拾い上げた時、
ーガチャッ......
地面に光が差し、顔を光の方へと向けた。
