
俺はもう、
第3章 *宣戦布告..
今の優は私が知ってる時の優とは違う。
そんなことはわかってた。
これだけの月日が経てば見た目はもちろん、生活だって変わってくる。
私の背中ばかりを追いかけてきた優とは違うのにー・・・
「玲奈ちゃん・・・!」
「・・・?」
私の最寄り駅まで送ってくれた河野くんが改札の手前で突然立ち止まり私を呼び止めた。
「どうしたの?」
「今度、うち来ない?」
「え?」
「ご飯、ご馳走する!」
「河野くんが・・・?」
突然の誘いに驚くと共に、お家ご飯をもてなすと言われ吹き出してしまった。
「な、なんで笑うんだよ!」
「だって、普通ご飯って女の子が作ってあげるんじゃないの?」
「えっ、そうかなぁ・・・」
いつもはおちゃらけてる河野くんの真剣な表情に一瞬ドキッとした。
彼の気持ちはきっと本気なんだ。
「いいよ。私も一緒に作る!」
「ほんとに?」
「私も一人暮らしだから、料理くらいできるんだよ?」
河野くんの気持ちには素直に向き合おうと思った。
