
俺はもう、
第3章 *宣戦布告..
「玲奈ちゃん何がいい?」
4人で来たのは焼肉屋さんで、2人で1冊のメニューを見る。
「タン食べたいっ!
あと、豚トロと・・・」
「もちろんカルビも頼むっしょ?」
「頼む!!!」
焼肉が大好きな玲奈はメニューを見ながら翔太と盛り上がる。
「夢ちゃんたちは決まった?」
「最近貧血気味だからレバー頼もうかな。」
「え、」
小さく呟いた玲奈の声に反応した翔太。
「玲奈ちゃん、レバー苦手なの?」
「え、ううん。そんなことないよ!」
ほんとは昔、レバーでお腹を壊したことがあってそれ以来トラウマになってた。
「えーじゃあ頼むのやめるー。」
「え、いいよ!頼んで?みんなで好きなもの頼もうよ!」
夢のあからさまな嫌な顔で雰囲気が悪くなる。
「頼めよ。俺も食うから。」
優の一言で瞬間的に表情が明るくなった夢。
「いいの?やだぁ桐谷くん優しいー」
夢が優の肩に頭を寄せながら可愛く見せる。
私はそんな器用なことできない。
