
俺はもう、
第3章 *宣戦布告..
「優だって好きじゃん。
その飲むヨーグルト。」
「便秘に効くんだよ。玲奈も飲む?」
「いい。便秘じゃないもん。」
「そうだっけ?」
軽く優を睨むと苺ミルクをチューっと吸った。
自販機の横のベンチに座って楽しい痴話喧嘩。
お互い大人になっても、優といると安心する証拠。
「授業いいの?」
「俺、あの講義とってない。」
「え、じゃあなんで受けてんの?」
「飯、行くんだろ?この後。」
「だってさっきやだって・・・」
「なに俺らの会話を盗み聞きしてんだよ。趣味悪っ。」
「あのねぇ!!」
私がムキになると優がお腹を抱えて笑う。
「たまたま聞こえたの・・・。
好きで聞いたんじゃないもん。」
「なぁ、それ一口ちょうだい。」
玲奈の手元の苺ミルクを見つめる優。
「嫌に決まってんでしょ。」
玲奈は優に背中を見せて苺ミルクを隠した。
