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リンクの恋説ムジュラの利用

第2章  楽器

「勇者ってのはもっと紳士的で人を救うために存在するものでしょ!!」


プチ!


「黙れよクソ妖精。俺だってな、好きで勇者やってたわけじゃないんだよ。勇者のおかげで普通の恋愛なんてできないし、友達なんていなくなっちまった。あったのは戦いの日々だけなんだよ。」


俺はチャットに言った。


「だからって…。」


「間違ってるってか?確かにな、でもさ、記憶にないんだぜあのお姉さん。記憶にないというか、過去に戻ってるからなかったことになっちまったんだ。知ってるのは俺とお前だけなんだよ。そう、これはお前も大好きな悪戯なのさ。」

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