
RAIN
第4章 再会《翔side》
ドクン、ドクン……──
きっと外部に俺の心臓音は漏れているかもしれない。
公園の少し奥にあるブランコのそばに、あの人がいたベンチがある。
ブランコが見えてきた瞬間、俺は足を止めてしまった。同時に俺の中で昨日のように時間が止まった。
心臓の音だけが大きく鳴り響く。
ベンチに腰をかけている人影。それは昨日と同じヴィジョン。
だけど昨日と違うのは今は大嫌いな雨が降っていないこと。あの人を奪う雨が降ってないことだ。
青のポロシャツを着たその人は俺の存在に気付き、俺へとまっすぐに顔を向けた。
間違いない。あの人だ。あんなにも会いたいと切望し、恋い焦がれたあの人が俺の目の前にいる。
それともこれは夢か?あまりにも俺が求めすぎて、夢をみているのか?
艶のある黒髪が揺れ、綺麗なあの人が立ち上がった。そしてまっすぐに俺へと向かって歩いてくる。
ただ俺はあの人から目が離せない。目を一秒でも離してしまったら消えてしまうかもしれない。そんな恐怖が俺を襲っていた。
だけどそんな俺の恐怖はすぐに消え去った。
あの人が俺の前へと向かい合ったからだ。
俺より明らかに高い彼。身長はゆうに百七十以上ある。俺は彼を見上げる形にある。
だがそんなことは問題ではない。
間近で見れば見るほど、なんて美しいのだろうと鑑賞してしまう。
長く通った鼻筋。薄く締まった形のいい唇。綺麗な黒い前髪の間に覗く黒水晶の瞳。
総てが整っていた。ずっと魅入ってしまう。このまま時が止まってくれればいいのに……。そう願ってしまう。
きっと外部に俺の心臓音は漏れているかもしれない。
公園の少し奥にあるブランコのそばに、あの人がいたベンチがある。
ブランコが見えてきた瞬間、俺は足を止めてしまった。同時に俺の中で昨日のように時間が止まった。
心臓の音だけが大きく鳴り響く。
ベンチに腰をかけている人影。それは昨日と同じヴィジョン。
だけど昨日と違うのは今は大嫌いな雨が降っていないこと。あの人を奪う雨が降ってないことだ。
青のポロシャツを着たその人は俺の存在に気付き、俺へとまっすぐに顔を向けた。
間違いない。あの人だ。あんなにも会いたいと切望し、恋い焦がれたあの人が俺の目の前にいる。
それともこれは夢か?あまりにも俺が求めすぎて、夢をみているのか?
艶のある黒髪が揺れ、綺麗なあの人が立ち上がった。そしてまっすぐに俺へと向かって歩いてくる。
ただ俺はあの人から目が離せない。目を一秒でも離してしまったら消えてしまうかもしれない。そんな恐怖が俺を襲っていた。
だけどそんな俺の恐怖はすぐに消え去った。
あの人が俺の前へと向かい合ったからだ。
俺より明らかに高い彼。身長はゆうに百七十以上ある。俺は彼を見上げる形にある。
だがそんなことは問題ではない。
間近で見れば見るほど、なんて美しいのだろうと鑑賞してしまう。
長く通った鼻筋。薄く締まった形のいい唇。綺麗な黒い前髪の間に覗く黒水晶の瞳。
総てが整っていた。ずっと魅入ってしまう。このまま時が止まってくれればいいのに……。そう願ってしまう。
