
RAIN
第4章 再会《翔side》
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雨音もうるさいが、学校の喧騒もうざったい。それに一日がものすごく長く感じる。何人か俺に声をかけてくるが、とにかく今日は俺に触れないでほしい。
無気力状態で学校生活をやり過ごし、帰ろうと教室をあとにしようとすれば俺を止める奴の声。
「翔、待ってくれよ」
相変わらず元気だけが取り得の駿平の声だ。
だがはっきしいって不機嫌な俺は、駿平にじろりと睨むだけでそのまま歩き出す。
そんな俺に懲りずに駿平が慌ててバッグを持って、俺の後ろについてきた。
「待てって言ってるだろ」
「なんでついてくんだ?」
振り返りもせずに、率直に不快をぶつける。
「まぁそう邪険にするなよ。たまには一緒に帰ろうぜ?」
顔だけ駿平に向けて思いっきり眉を顰めてやった。
だが駿平が睨み程度で怯まないのは長年の付き合いで承知している。
「相変わらず空気読めない奴だな。だいたいお前、部活だろ」
「今日は監督の都合で部活ないんだよ」
ふふんとまるで勝ち誇ったような口振りで言う駿平を一瞥して、俺は我関せずと歩きを速める。
なんだかんだといいながら、駿平は俺の隣で肩を並べている。こいつは少々強引なとこがある。俺がどんなに拒否しても駿平は懲りずにこうして肩を並べる。
雨音もうるさいが、学校の喧騒もうざったい。それに一日がものすごく長く感じる。何人か俺に声をかけてくるが、とにかく今日は俺に触れないでほしい。
無気力状態で学校生活をやり過ごし、帰ろうと教室をあとにしようとすれば俺を止める奴の声。
「翔、待ってくれよ」
相変わらず元気だけが取り得の駿平の声だ。
だがはっきしいって不機嫌な俺は、駿平にじろりと睨むだけでそのまま歩き出す。
そんな俺に懲りずに駿平が慌ててバッグを持って、俺の後ろについてきた。
「待てって言ってるだろ」
「なんでついてくんだ?」
振り返りもせずに、率直に不快をぶつける。
「まぁそう邪険にするなよ。たまには一緒に帰ろうぜ?」
顔だけ駿平に向けて思いっきり眉を顰めてやった。
だが駿平が睨み程度で怯まないのは長年の付き合いで承知している。
「相変わらず空気読めない奴だな。だいたいお前、部活だろ」
「今日は監督の都合で部活ないんだよ」
ふふんとまるで勝ち誇ったような口振りで言う駿平を一瞥して、俺は我関せずと歩きを速める。
なんだかんだといいながら、駿平は俺の隣で肩を並べている。こいつは少々強引なとこがある。俺がどんなに拒否しても駿平は懲りずにこうして肩を並べる。
