
えっちな妄想は生きる糧。
第2章 カレ×カノ@彼氏の部屋で
「確かに俺、今までに彼女は何人かいたし、セックスするのも初めてじゃない」
予想はしていたけど、胸の奥がズキッと痛む。
真っ直ぐに目を見つめながら話す、その視線のせいなのかもしれない。
「でも、風香だけなんだ…こんなに抱きたいと思えたのは」
また、切ない声で雄大くんは言う。
こんな素敵な人には、絶対にあたしよりも綺麗でスタイル良くて頭の回転が早い人もいたはずで、あたしが優る人なんていないはずなのに。
「なんだろ…俺、年下が良いのかな。風香の知らないこと、全身で全部教えてやりたい。…ロリコンなのかな、俺」
あ…わかった気がする。
ぐちゃぐちゃと思っていたよりも単純な答えで、なんだか笑ってしまった。
「ねぇ…こんなロリコンみたいな俺じゃ、イヤ?」
あたしは首を横に振る。
雄大くんは、何も知らないからあたしがいいんだって、わかった。
教えるのが上手で、仕事も指導側。
あたし馬鹿だから上手な言葉が浮かばないけど、多分そういうことなんだ。
「風香…いっぱい知らないこと、教えてあげるよ…」
