
えっちな妄想は生きる糧。
第2章 カレ×カノ@彼氏の部屋で
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「ふぅ〜っ」
大きく息を吐き出しながら、シャワールームを出た。
お湯で体を流すと、モヤモヤまで一緒に流れていった気がした。
やっぱり、あたしって単純で子供だな…また自己嫌悪に陥りそうになりながらタオルで体や髪を拭いた。
「あ…」
雄大くんの匂いだ。
タオルからなのか、同じシャンプーを使ったからなのか、いい匂いがする。
こうして雄大くんの匂いがするタオルに包まれていると安心する。
「…あ!!」
いつもの癖で、危うく裸のまま雄大くんの元へ出て行ってしまいそうになる。
シャワーと雄大くんの香りで落ち着きすぎたなんて…これから初えっちするっていうのに。
「…!!」
改めて思い出して一人で慌てる。
バスローブを羽織ってみるものの、なんだか出て行きにくくなってしまった。
さっきまで、どうやってあんなに落ち着いていられたんだろう。
でも…。
