
えっちな妄想は生きる糧。
第2章 カレ×カノ@彼氏の部屋で
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キョロキョロしながら脱衣所で服を脱ぎ始めた。
ここもリビングと同じく広くて綺麗だけど、少し溜まっている洗濯カゴや掛けられたままの洗濯物が、それなりの生活感を漂わせていた。
雄大くんらしさに、思わず笑みが溢れる。
「風香、上がったらそこにあるタオルとバスローブ使って」
「キャッ…!!」
既に下着しか身に付けていないのに急に雄大くんが顔を出したので、とっさに体を隠す。
「多分大丈夫だと思うけど、シャワーの使い方わからなかったら呼んでね」
「う…うん…っ」
「あと、シャンプーとか遠慮しないで使っていいんだからね」
「わ…わかったから、見ないでよえっち!!」
雄大くんは、じゃあ俺たちがこれからしようとしてることって…と笑いながらリビングへと戻っていった。
思わず溜め息が溢れる。
「雄大くん…顔色ひとつ変えなかった…」
やっぱ、あたしって子供なのかな。
今まで怖くて聞いたことないけど、あたしよりも前に付き合ってた彼女が何人かいたりして、もうえっちなんか何回もしてるのかな。
タイミング悪く洗面台の上にある鏡が目に入り、更に落ち込む。
ブンブンと頭を振り嫌な考えを振り払うようにしてから勢いよくシャワールームの扉を開けて中へ入った。
