
えっちな妄想は生きる糧。
第2章 カレ×カノ@彼氏の部屋で
雄大くんの濡れた髪から、頬や首筋に伝う無数の雫がいつもより色っぽい。
雄大くんは顔も整っていて、カッコいい。
しかも、多分自覚済み。
ただカッコいいだけじゃなくて、黒目が大きくて笑顔が子犬っぽい感じとか、ちょっと童顔気味で可愛らしいところもある。
クラスの男子に混ざっていても違和感ない感じ。
でも厚い下唇のせいか、その唇の下の顎にあるホクロのせいか、いつも薫りたつような色気を放っている。
しかもバスローブ1枚しか着てなくて、引き締まった胸元が見え隠れしてて…。
なんだかもう、ドキドキし過ぎて雄大くんの目が見られない。
「ち…違うもんっ!!」
「ふぅん?シャワーいいよ」
恥ずかしさを必死で隠して手を振り払う。
あたし、なんでこんな子供なんだろう…。
自己嫌悪になりながら、小走りでシャワールームへ向かった。
