
あたしは誰のもの?
第16章 溢れ出す想い
千草は下に顔を向け、唇を噛み締める
「・・・・僕は冷華が好き・・・今度こそ幸せにしたいッ」
「・・・・・・ッ・・・!」
千草は少し涙を浮かべた目で冷華を見る
「ごめんね・・・そしてありがと僕の話を聞いてくれて・・・・」
ドクンッ
千草の口から"好き"という言葉に反応するかのように
冷華の胸が鳴る
「・・・・次は俺、いいか?」
琉星だった
冷華は目を千草から琉星へと変えた
「・・・俺はさ、ただ単純にお前が俺に心を開いてくれたのがすげーうれしかったんだ
そりゃあ・・・最初は冷華が嫌いでお前に色んなひでぇこととか、いっぱい言ってきたけど
お前はそんな俺に対しても心開いてくれた・・・
俺は冷華を通じて・・・その・・・・・恋を知ったんだよ・・・
その前はだ、それこそ女を性欲を満たすための道具、みたいに思っててさ、
毎日色んな女とヤるし・・・ケンカはするしでさ・・
正直、お前には知ってほしくない過去なんだ。そんな俺の過去を知ったら引いて離れていくんじゃないかって考えててさ
俺の仕事もそんなきれいな仕事じゃねぇからさ、そんなとこで働いてる俺を見られるのが嫌だったんだよ
でも俺もさ・・・冷華が・・・その・・・・・・なんつーか・・・
好き、だから・・・だからわがまま言っちゃったりして少しでも冷華といたくて冷華を束縛してすげー困らせたと思う・・・嫌な思いもさせたと思う・・・・・
でも俺はお前が好きだ
俺のものしたいんだよ・・・・」
