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ブルースカイ

第11章 昌孝

俺は苦笑する。









「自分とコウの事や。俺以外、他におらんやろ、現実的に。明美は明美なりに、自分らの事心配してんねんな。」









「コウも意固地やからな。ああ見えて、メイも世話好きやから、コウの事、私が面倒見たらなって思ってるんやろうな。」









「コウとの関係はそうかもやけど、幼馴染みとして、3人の関係も壊したくないんやない。」









俺はタバコを消すため、ベランダに置いてある缶の中にタバコを入れてた。









「言うても、幼馴染みはいつまでも幼馴染みやろ。言うてる意味がよくわからんわ。」










「つまりやな、大学入ってから、フミは俺とばっかつるむようになったし、あの2人は付き合うようになった。それがきっかけで溝が深まりつつあるやんか。」









「なるほど。メイはバンドやる事で、溝を埋めて、みんなで仲良くやりたいんやな。」










「そうそう。俺とかマサとか入るけど、一緒に何かやってると、おる時間増えるからな。」










「おる時間が増えると、プライドとか、メンツとか、気にならんようになるかもって事やな。」









「もちろん悪化する可能性もあるけど、今のままでも悪化するんは変わらんから、俺とかマサを巻き込んで、リスクを下げる。いい計画やで。」

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