テキストサイズ

ブルースカイ

第10章 恵(中)

「なんか頼まなあかんのある?」










「ユッケとか、刺し系、なんぼかほしいわ。あとはミノがあれば、俺はそれでええわ。」










「ほな、刺身選びや。」










「ほな、ユッケと、レバ刺し。あと、ミノで。あとは任せるわ。」










「ほな、食べたいもの適当に頼むわ。」










恵は店員を呼んで注文する。









「よう考えたら、焼肉は自分で選ぶんやな。他のは人任せやのに。」










「基本、焼肉て外れないやん。他の料理は外れがあるかもやし。外れ引いたら嫌やん。」










「なるほどな。自分のせいにしたくないわけや。」









「意地悪。」











「アハハ、今ごろ知った訳やないやろ。」











「知ってたわ。アホ聡。」











「アハハ、アホで結構やわ。」











食い終わったあと、また電車で本山まで戻り、下のコンビニでつまみや、酒を買って、部屋に戻る。











「あっ。そういえば、マサに電話せなやった。」











「なんかあったん?」







「明日の夜、バンドの件で集会やってさ。」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ