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ブルースカイ

第10章 恵(中)

そういう理由で、友達や恋人でも、服や香水には干渉されたくなかった。







アクセサリーは、デザインやイメージがあるので、今は1人で買いに行くが、当時は自分のイメージが確立できていなかったため、友達、主にフミと買いに行っていた。








人と買い物に行く時も、買うのは基本的にアクセサリーだけで、ほとんど自分のものを買わなかった。








変なこだわりかもしれないが、これに関しては徹底していた。どこか自分だけの世界や、時間がほしかった部分もあった。








恵は、多分、俺の買い物やないよな。一応聞くか。








「買い物て、何買いに行くん?」








「服とか、アクセサリーとか、化粧品とか、色々見たいもんがあんねん。なんで?」








「いや、何買うんやろって気になってん。」








「聡もなんかほしいものあるん?」








「いや、別にないわ。純粋な興味や。」








「そうなんや。なぁ、実家いつから帰るん?」








「今のところ、8月6日の予定やわ。」







「テストもその週までなん?」

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