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ブルースカイ

第10章 恵(中)

「フミに言わせると、関西人より関西人やってさ。」





「わかる気するわ。ボケが読めんし。」





「まあ、芸人やからな。」





「えっ。聡、うちというものがありながら、ゲイなん?」





「アホ。」





「ほな、お湯かけるで。」





とっさに目をつぶる。次の瞬間、お湯をかけられる。





バシャー





危なっ、間一髪やわ。人に髪洗われるんは、ある意味怖いわ。一番無防備な場所やし。






しかも、恵の奴、俺にリアクション期待しとるし。





髪を洗い終わると、恵はボディソープを手につけ、素手で俺の体を洗い始める。





「なんか、魅惑的な感覚やな。」





「この前、聡に洗われた時、気持ちよかったから、お返しやわ。」





首筋から、胸にかけてなぞるように手を這わせる。





ヤバい、こしょばいわ。思わず体をよじる。





「気持ちいいんや♪」





「ちゃうねん、こしょばいねん。」





「えーっ。ほんまデリカシーないわ。」

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