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ブルースカイ

第10章 恵(中)

「ええわ。3・4000円やし、ろくなデートにも連れて行ってやれんしな。」



「でも、明日はデート連れて行ってくれるやろうし、今日は出すわ。」



「わかった。ほな、明日はご馳走するわ。」



俺は恵の申し出に従った。



そして、支払いを済ませると、フミ達と合流して、店を出る。



「なあ、明日休みやし、どっか遊び行こうや。」



「皆、駅一緒やし、あの近辺行こか。」



フミと律子が2人で盛り上がっていた。俺と恵は顔を見合わせて苦笑し合う。



「なあ、ソウ。カラオケ行こうや。」



「この前も行ったやんか。またカラオケかい。」



「この前はごまかして歌わんかったやんか。」



「まだ覚えてたんかい、この粘着質め。」



「アホ、練習やと思って歌いや。」



「歌うんはええけど、フミ達のテンションが嫌やねんな。」



「ええから、本山でカラオケな。」



結局、カラオケに連れて行かれる。家の近くだけに終電もないため、深夜まで逃げ切れなかった。

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