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ブルースカイ

第10章 恵(中)

眠りに落ちる予定だったが、寝れない。



中途半端に寝てたからな。確か、この前の焼酎が残ってたな。



しゃーないから飲むか。いつもは水割りだが、あえてお湯割りにする。お湯割りの方が酔いが回りやすい気がするからだ。



早く潰れて寝よ。



当時も今も、普段から人と一緒にいない限り、あえて酒を飲まないようにしている。



今は仕事で飲まなくてはいけない日以外は休みの前の日だけに限定している。



美香の時のアルコール依存の経験が頭をよぎるからだ。



潰れて寝る事が目的なので、つまみもなしに味わいもせずに飲む。



しかし、味がない。飲んだ分、焼酎を継ぎ足す。これだけ入れたら大丈夫やろ。



それでも味がない。瓶ごと飲んでみる。



あっ。これ、この前、フミが潰れてた時に、水入れたボトルや。



グラスとボトルの中身を捨てると、もう片方のボトルの匂いを嗅ぎ、焼酎である事を確認してグラスに注ぐ。

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