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ブルースカイ

第10章 恵(中)

「電話しても、聡、迷惑なってないって事やんな?」



麻里、こんな事気にしてたんや。何か心苦しいわ。



「別にかけてくるんはええけど、探せば俺よりいいんおるやろ。」



「聡よりいい人はおるかもやけど、今のうちには探されへんねん。」



「なんで俺にはまったんやろうな。」



少し無言があって麻里が言う。



「話変えようや。最近、変わった事あった?」



「あるわ。フミ達とバンドやるかもやわ。」



「そうなんや。パートはどこなん?」



「一応ボーカル。フミが言うには、相当練習せなみたいやけどな。」



「へぇー。ライブとかやる時、行くから教えてや。」



「ありがとう、そん時は言うわ。」



「いつくらいにやるん?」



「多分、来年くらいやろ。フミ以外、初心者ばっかやし。」



他愛もない話をし、電話を切ったのは、間もなく1時になろうとする頃だった。俺は再び横になる。

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