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ブルースカイ

第10章 恵(中)

基本、取ってる授業がほとんど一緒やし、フミも2限目からやんな。電話かけてみよ。




数コールの後、フミが電話に出る。



「フミ?何しとう?」



「ソウか。どこにおるん?」



「学校近くの喫茶店。」



「わかった。まだ今、家やから、10分以内に用意して行くわ。」



「待ってる。」



電話を切って、タバコに火を点ける。



10分て、意外に長いで。時計を見ると8時20分を少し過ぎたくらい。8時半には来るやろ。




俺は煙を吐く。白い煙は瞬く間に分散し、その匂いだけを残す。



タバコの火を消すと、新しいタバコに火を点ける。



初めてタバコを吸ったのは小6の時。続けて吸い始めたのは、中2の時だった。中3になって、一時禁煙して、高2の時にまた吸い始めた。

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