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ブルースカイ

第10章 恵(中)

「はいはい。なんでも俺が悪いんやな。」



「そうや。うちの気持ち知りながら、付き合ってくれへん聡が悪いん。でも、大丈夫や。聡とうちは運命の相手やから、最後はうちのとこに戻ってくるん。」



「運命の相手、ね。」



「今はうち、2番目でもええで。」



「アホ、麻理なんか、32番目や。」



「32又は多すぎやわ。月1回も会われへんやん。」



「32又もせーへんわ。俺はいつも付き合ってる相手一筋なん。」



「もうええわ。ブルーになってきたから、また電話するわ。」



「今度はもっとマシな冗談頼むで。」



「冗談やないわ、聡のアホ!」



ツーツーツー



切れたわ。ちょい言い過ぎたかな。でも、はっきり言うたらな、気持たせても可哀想やしな。多分、これでよかったんやろう。

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