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ブルースカイ

第8章 恵(上)

奴は皿を置くと、恵に近づいた。



「なぁ、姉ちゃん。あんたの彼氏の責任どうとんねん?」



「嫌や、触らんといてや。聡は悪ないやん。」



奴は恵の胸を触っていた。



あかん、生かして帰さん。



俺は左手で後ろから奴の襟をつかみ、右手で首筋を掴んで床に叩きつけた。俺は馬乗りになり、首をつかんだまま、言った。



「おい、誰の女に手出しとんねん!」



奴はカッカッとか変な声を出していた。



「おい、ソウ、落ち着きや。」



フミがすぐに止めに入る。俺は制止を受け入れたふりをして、立ち上がると、脇腹に蹴りを入れる。



奴はのたうち回り、もう1人は唖然としていた。



フミに羽交い締めにされながら、俺はもう一発蹴りを入れる。



「自分ら、生きて帰れると思いなや。」

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