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ブルースカイ

第8章 恵(上)

俺はフミに制止されながらも、立ち上がろうとする奴を蹴りまくっていた。



もう1人の奴はひたすら謝っていた。俺はホールの数人に引きずられるように、事務所に連れていかれた。



事務所に着くとフミがタバコを差し出した。



「ソウはよう我慢したわ。でも、少し落ち着き。殺す気なん?」



「そうや。ああいうアホは生かしといたらあかん。」



「ええ加減にしぃや。俺ら、いつまでもガキやないねんで。ちっとは考えや。」



俺はタバコに火を点けると大きく吸い込んだ。



「俺が悪かった。でも、あいつら、調子に乗り過ぎや。」



「それは俺も同感。でも、俺らもガキやないんやから、他の方法考えや。」

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