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ブルースカイ

第8章 恵(上)

「写真と同じ若鶏の唐揚げですが。何か粗相がございましたでしょうか。」



「写真とちゃうやんけ。見てみ。」



唐揚げの皿を俺の前に見せた。



こいつら、何言うとんねん、どう見ても、普通の唐揚げやんか。



「普通の唐揚げのように見えますが。」



「大きさがちゃうやろ。」



なるほど、俺が注意したんが気に食わんのやな。



「申し訳ございません。商品には個体差がございますので、そういう事もございます。」




「偉そうに何言いよんねん。よく見いーや。」



皿を俺の頬に押し付けてきた。



このボケ、調子に乗りやがって。俺は下唇を噛み、拳を握りしめた。その様子を見て、フミが寄ってきた。

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