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ブルースカイ

第8章 恵(上)

「えっ?」



また胡散臭い笑顔。



「ええから。はよ出たり。」



俺はため息を吐きながら、渋々携帯を耳に当てた。



「もしもし、何か用なん?」



「ソウ、もっと愛想良くしたらええやん。」



フミは無視しとこ。



「なんとなく話したかったん。やっぱ迷惑やった?」



「せやな、寝てたし。」



「そっか。ごめんね。」



「ええで。あんな時間に寝てる俺も俺や。昨日徹夜やったから、早く寝てん。」



「へぇー。徹夜で何してたん?」



「フミ、マサと酒飲んでた。」



「へぇー。そうなんや。フミ君とは今日も一緒やし、ほんまに仲いいんやね。」



「かけがえのない親友やから。」

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