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ブルースカイ

第8章 恵(上)

「マサの友達連中が、馴れ馴れしく電話かけてきたり、たまにバイト行ってる政治家の事務所から、いらん電話あったりするからやな。」





フミは灰皿に置いていたタバコを吸った。





「なるほどな。理由聞くとわかる気がする。」





俺は最後の一吸いしてから、火を消した。





「そういうわけやねん。」





俺が灰皿でタバコを消すため、下を向いている隙にフミは、俺の携帯を使って電話をかけていた。





「おい、フミ、何しとんねん。」





フミはにっこりと笑った。





ああ、よからん事企んでくさる。あんな顔の時は悪気がないだけにたちが悪い。





「もしもし、恵ちゃん?ちょい待ってな。」





フミは突然携帯を返してきた。

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