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ブルースカイ

第8章 恵(上)

「転んでもただじゃ起きんやっちゃな。」





「アハハ、間違いない。」





「話変わるけど、恵ちゃんから電話あったやろ。何で取らんかったん?」





「知らんわ。」





「ほんまに?着信見せてや。」





俺はフミに携帯を渡した。





フミは携帯をいじりだしたので、俺はタバコを吸っていた。フミはタバコを灰皿に置いたまま、自分の携帯と見比べていた。





「やっぱ8時くらいにかかってきてるやん。ついでに登録しといたで。まだ10時半やから、かけ直してみーや。」





「嫌や、面倒臭い。それに知らん番号にはかけ直さん主義や。」





「なんでなん?大事な用かもしらんやん。」

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