
ブルースカイ
第8章 恵(上)
「ゆうちゃんは家族やし、もっと辛いやろうけど、俺も辛いねん。」
フミは真剣な顔でうなずいていた。
「ソウは強いな。たった1人で真っ向から過去と向き合ってる。」
俺は首を振る。
「俺なんか大した事ない。自分ら、辛い過去なんか、おくびにも出さん。すごいなと思うわ。」
「バレとんや。相変わらずエスパーみたいやな。」
「それに比べて俺は表に出してメソメソして、弱いわ。」
「ちゃうねん、表に出せるから強いねん。強さも、弱さも全部さらけ出して、好き嫌いも感情をはっきり出せる。ソウは自分に正直やから、俺は羨ましいわ。」
「ワガママなだけや。」
「ソウ、人の意見聞いてから行動決める。ワガママなようで、自分を抑えてる。それも強さやない。」
フミは真剣な顔でうなずいていた。
「ソウは強いな。たった1人で真っ向から過去と向き合ってる。」
俺は首を振る。
「俺なんか大した事ない。自分ら、辛い過去なんか、おくびにも出さん。すごいなと思うわ。」
「バレとんや。相変わらずエスパーみたいやな。」
「それに比べて俺は表に出してメソメソして、弱いわ。」
「ちゃうねん、表に出せるから強いねん。強さも、弱さも全部さらけ出して、好き嫌いも感情をはっきり出せる。ソウは自分に正直やから、俺は羨ましいわ。」
「ワガママなだけや。」
「ソウ、人の意見聞いてから行動決める。ワガママなようで、自分を抑えてる。それも強さやない。」
