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ブルースカイ

第8章 恵(上)

ブォーッ



近くでトラック独特のクラクションが聞こえた。



「トラックのクラクション聞こえるな、どこおるん?」



「サークル棟の屋上。」



「何してん、そんなとこで。」



「タバコ吸うてる。」



「気晴らし行こうや。15分後に岡本駅前な。」



こういう時は有無を言わせない言い方、相変わらず強引なやっちゃ。



「嫌や言うても、来るまで電話するんやろ?」



「アハハ、ようわかってるやん。ほな、待ってる。」



フミは電話を切った。15分後に岡本駅前なら、今すぐ向かってギリギリや。ほんまにあのアホめ。



俺はサークル棟を出ると、駅に向かって歩き出した。



まだ9時半過ぎか。

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